緋色雨の法螺話。

短編小説を時々書いてます。

他人の優しさに生かされる

「大好き」

 

「愛してる」

 

吐かれた言葉の真意は測れず。

 

優美な響きに呑まれて。

 

思考は停止して。

 

抵抗は静止して。

 

君に依存して。

 

棄てられたら次を探して。

 

また宿り主を探して。

 

      まるで寄生虫のように。

 

 

 

 

『他人の優しさに生かされる』

 

 

…世話焼きなおせっかいさんを探して。